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オーバーヒートしたときの原因と対処法

これってオーバーヒート?

バイクに乗っているとつきものなのは、エンジンに関係したバイクのトラブルです。
「これってもしかしてオーバーヒート?」と思う瞬間があっても、いまいち確信できる症状がないと悩みを抱えている方も多いようです。

オーバーヒートは発生率が高く、バイク故障の中でも、ドライバーを悩ませる症状です。
しかし、早く異常に気づくことが出来れば対策も簡単に済むため、症状が出たらそのサインを見逃さないことが必要なんです。

オーバーヒートが起こると、オイル焼けの臭いがしたり、エンジンからもくもくと煙が発生することがあります。
そうなる前に水温計がHに近くなったり、アクセルを踏まない状態でエンジンが止まるなどの小さな症状が起こります。
そのような小さな症状を見逃さないことは、オーバーヒートと上手に付き合う上で欠かせません。

エンジンがオーバーヒートする原因とは?

オーバーヒートの原因は、主に3つあると考えられています。
その一つは、冷却水の漏れや冷却水の不足です。

冷却水は、名前の通りエンジンの温度の上がり過ぎを予防し冷却するという働きを持っています。
ラジエーターや冷却ファンなどによってエンジンに送られ、エンジンの温度を下げてくれるわけです。
冷却水が漏れたり十分な冷却水がないとエンジンが冷やせなくなるため、オーバーヒートの原因となります。

そしてもう一つは、ウォーターポンプの不具合です。
エンジン内部とラジエーターに冷却水を循環させるためのパーツウォーターポンプに不具合があれば、冷却水が正常に働かなくなるためオーバーヒートの原因となります。
ウォーターポンプの中にサビが混入したり、摩擦して水漏れすると不具合が出やすいので要注意です。

そして最後に、サーモスタットやサーモメーターの不具合が考えられます。
サーモスタットには、エンジンを冷やす目的の冷却水の温度を一定に保たせる働きがあります。
冷却水が一定の温度に保たれなくなると、安定した冷却水の働きが失われオーバーヒートの原因となるでしょう。

また、メジャーな原因ではないものの、サーモメーター、つまり水温計も壊れてしまうことがあります。
走行時やエンジン起動時などにメーターが反応していないようなら、すぐに修理しましょう。

オーバーヒートしてしまったときの対処法

実際にオーバーヒートしてしまったら、冷静に対処することが大切です。
まずは安全な所に停車して、素早くエンジンを停車させましょう。

「もう少し走っても大丈夫だろう」と考えていると、エンジンに深刻なダメージが残る可能性があります。
オーバーヒートしたという確証はなくても、「少し様子がおかしい」と感じた時点でエンジンを切る習慣をつけることが必要です。

また、水温計がEの近くになっていれば、アイドリング状態にして水温が下がるのを待ちましょう。
水温が一旦下がれば、もう一度安全に走ることができるでしょう。

それでもオーバーヒートが改善しない場合は、無理に走らせるのではなくバイクショップなどに連絡することが必要です。