1. >
  2. >
  3. セルが回らなくなったら

セルが回らなくなったら

バイクのセルモーターの位置

バイクのエンジンがかからない場合、原因の一つとして確率が高いのがセルモーターのトラブルです。
セルスターターボタンは右のハンドルの付け根付近にありますが、セルモーター自体はバイクによって設置場所が違うので注意しましょう。
単気筒エンジンのバイクでは、エンジンの前方に設置されていることが多いです。

ただし、「セルモーターの故障かな?」と思われる症状でも、モーター本体の交換が必要になることはそれほど多くありません。
モーター以外の部品に異常がある場合がほとんどなので、まず原因を探しましょう。

セルモーターが回らない原因

バッテリーが上がると、セルモーターは回りません。
当然のことですが意外と見落としがちで、バッテリー上がりなのにセルモーターの故障でエンジンがかからないと言う人は少なくありません。
何年もバッテリーを交換していなかったり、最後にバイクのエンジンをかけたのが何か月も前だったりすると、バッテリーが弱っていることがあります。
バッテリーが弱っていると、セルスターターボタンが反応しなかったり、セルモーターが回っても回転が弱々しくすぐに止まったりといった症状が現れやすいです。
こういうときはバッテリーを交換しましょう。

バッテリー以外では、メインヒューズが切れている場合も多いです。
ヒューズボックスを開けて確認してみましょう。
バイクによってヒューズボックスの場所は異なりますが、ネイキッドバイクではシートの下やサイドカバーの内部にあります。
メインヒューズが切れている場合、予備のヒューズがバイクに備えられているはずですから、新しいものに交換してください。

メインヒューズが切れたときと似たような症状を見せるのが、バッテリー端子のネジの緩みです。
ネジが緩んでいると、スターターボタンを押したときに音はするものの、すぐにニュートラルランプが消灯してしまうことがあります。
こういうときはネジをきつく締めるだけで改善するので簡単です。

旧車など古いバイクに見られるのが、セルスターターボタンの接触不良です。
セルモーター自体は問題なくても、ボタンの電極がうまく接触せずに電流が流れなくなっている場合、セルモーターは回りません。
接点復活スプレーを吹き付け、改善しないか試してみましょう。

同じく、古いバイクに見られる症状がリレーのトラブルです。
あまりリレーが故障することはないのですが、古いバイクにはときどきあります。
リレーが故障するとセルモーターが回らなくなるので、交換するしか方法はありません。

これらの原因を当たってみても、なおセルモーターが回らないのであればセルモーターの故障が考えられます。
セルモーターはDIYでも交換可能ですが、自信がない方はバイクショップにお願いしましょう。